COLUMN — 制作の基礎知識

LINE公式アカウントをホームページに組み込むと、費用はどう変わるか

LINE公式アカウントをホームページに組み込みたい、というご相談をいただくことがあります。このとき必ず聞かれるのが費用ですが、答えは「何をするかによって、まったく違います」なんですね。無料のまま運用できる部分と、上限のある枠を消費する部分の分け方を整理します。

#制作の基礎知識 約3分で読めます

LINE公式アカウントをホームページに組み込みたい、というご相談をいただくことがあります。お客様とのやり取りをLINEで完結させたい、フォームより気軽に問い合わせてもらいたい。そういった目的です。

このとき必ず聞かれるのが、費用がどれくらいかかるのかという点です。答えは「何をするかによって、まったく違います」なんですね。同じLINE公式アカウントでも、動かし方によって0円のまま運用できる部分と、上限のある枠を消費する部分に分かれています。

送る側と、送られる側の違い

LINEのメッセージには、大きく分けて2つの送り方があります。ひとつは、相手から届いたメッセージに答える「リプライ」。もうひとつは、こちらから先に送る「プッシュ」です。

無料メッセージの通数にカウントされるのは、プッシュのほうだけです。リプライは何回使っても、その回数にカウントされません。よくある質問への自動応答や、友だち追加時のあいさつ文は、すべてリプライの仕組みで動いているため、訪問者とのやり取りが増えても費用は変わらないという計算になります。

自社のアカウントで、FAQのメニューをひととおり操作したあとに使用状況を確認したところ、プッシュの消費件数はゼロのままでした。回答・評価・担当者への相談といった一連の流れが、すべてリプライで完結していたためです。

プッシュを使わざるを得ない場面もあります

リプライだけで済むならプッシュは要らないのでは、と思われるかもしれません。ところが、リプライには制約があります。相手のメッセージが届いてから、答えられる時間が限られているんです。

公式のドキュメントには具体的な秒数の明記はありませんが、外部の検証では数十秒程度という報告があります。いずれにしても、時間を空けて返す使い方には向いていません。

担当者が手作業で個別に返信する場合、この短い時間内に答えるのは現実的ではありません。そのため、手動での返信はプッシュの仕組みを使うことになり、この分だけ月間の枠を消費します。無料枠を超えると、追加のプッシュ通数を購入する必要が出てきます。

費用を左右するのは、通数より「誰に」「何回」か

もうひとつ見落とされやすいのが、送信先が個人なのか、グループなのかという違いです。グループへプッシュを送る場合、参加人数×送るメッセージの数で消費されます。5人のグループに1通送れば5通分、同時に4つのメッセージを送れば20通分という計算です。

同じ「お知らせを1件送る」という作業でも、個人宛に1通ずつ送るのと、大人数のグループへまとめて送るのとでは、消費のされ方がまったく違います。通知先を1つの窓口にまとめておくほうが、枠の消費という観点では効率的です。

メニューを作り込むときに要る、別の準備

友だち追加した方が最初に目にする画面に、選択肢をタップして進んでいく形式のメニューを置くことができます。この機能自体に追加費用はかかりませんが、画像とデータの準備が必要になります。

日本語を含む画像を、共用サーバー上のプログラムで直接生成しようとすると、日本語のフォントが入っていないために文字が正しく表示されないことがあります。この場合は、画像は別の環境で作成し、できあがったものをサーバーへ設置するという手順を踏むことになります。

見積もりの前に、決めておきたいこと

LINE公式アカウントの導入を検討するときは、費用の内訳を「リプライで完結する部分」と「プッシュが必要になる部分」に分けて考えると分かりやすくなります。

自動応答だけで済ませられる範囲を広げるほど、月々の運用費用は抑えられます。逆に、担当者からの個別連絡やお知らせ配信を重視するなら、プッシュの通数をどれだけ使う想定なのかを、事前に見積もっておく必要があります。

制作会社に相談する際は、「無料でできる部分」と「通数を消費する部分」の線引きがどこにあるのか、あわせて聞いてみることをおすすめします。この記事の続きとして、お問い合わせフォームのメールまわりの話もあわせてご覧いただくと、問い合わせ経路全体の整理がしやすくなると思います。

FAQよくある質問

QLINE公式アカウントの返信は、すべて無料枠を消費するのですか。
Aいいえ。相手から届いたメッセージに答える「リプライ」は、無料メッセージの通数にカウントされません。よくある質問への自動応答や友だち追加時のあいさつ文はリプライの仕組みで動くため、やり取りが増えても費用は変わりません。
Qでは、どんな場面で費用が発生するのですか。
Aこちらから先に送る「プッシュ」を使う場面です。リプライには答えられる時間の制約があるため、担当者が手作業で個別に返信する場合はプッシュの仕組みを使うことになり、月間の無料枠を消費します。
Qグループへの配信は、個人への配信と費用が同じですか。
A違います。グループへのプッシュは、参加人数×送るメッセージの数で消費されます。5人のグループに1通送れば5通分という計算になるため、個人宛に送る場合より消費のされ方が大きくなります。

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