COLUMN — 求人サイト

Indeedと求人ボックスの違い。Googleしごと検索も含めて、いま求人はどう載るのか

Indeedと求人ボックスは、どちらも無料で求人を載せられます。ただ、載せ方も、費用のかかり方も、応募の受け取り方も同じではありません。ここにGoogleしごと検索を加えた三つを並べて、無料でできる範囲がどこまで違うのかを整理します。人材紹介や派遣、採用代行といった事業者側の掲載条件には立ち入りません。自社で人を採る企業が、三つに求人を載せるところまでを扱います。

#求人サイト 約8分で読めます

求人検索エンジンと求人媒体の線引き

インターネット上に散らばっている求人情報を集めて、一覧で見せてくれるサービスがあります。Indeed(インディード)、求人ボックス、Googleしごと検索が、それにあたります。いわゆる求人サイト、つまり求人媒体とは役割が違いますので、まずはそこを分けておきます。

求人媒体は、その媒体を開いた人が見る掲示板のようなもので、求人はその掲示板の中に置かれます。求人検索エンジンのほうは、あちこちの掲示板をまとめて一枚の画面に映し出します。求職者は、Googleで調べものをするのと同じ感覚で「◯◯市 事務 パート」と入れます。すると、あちこちのサイトに載っている求人が、ずらりと一覧で出てきます。

求人媒体(求人サイト) 求人検索エンジン
求人が置かれる場所 その媒体の中 自社の採用サイト
求職者の入口 媒体を開いて探す 検索の窓に条件を入れる
掲載の主役 媒体 あなた自身の採用サイト

掲載の主役が媒体ではなく、あなた自身の採用サイトになります。この違いが、このあとの話のほとんどに関わってきます。

各エンジンで無料になるのはどこまでか

無料で載せられる範囲は、三つで同じではありません。同じ物差しで並べると、次のようになります。

エンジン いまの載せ方 無料でできること 条件と限界
Indeed 直接投稿、または採用管理システムとの連携 採用する企業自身による直接投稿 自動で読み取る方式は2025年6月末で終了。応募の入口を整える必要がある
求人ボックス 採用ボードへ投稿 投稿と掲載そのもの 無料だと表示の順番を調整できず、埋もれやすい
Googleしごと検索 採用ページに構造化データを置く 掲載そのもの 採用ページ側の下ごしらえが要る

手間をかけずに無料で載せられるのは、この中ではGoogleしごと検索です。Indeedにしろ求人ボックスにしろ、載せること自体はできますが、作っておけば自動で無料、というわけにはいかなくなってきました。

Indeedへの載せ方は、二通りに分かれます。応募や選考をまとめて扱う採用管理システムをすでにお使いの会社は、そこから連携する道があります。お使いでなければ、直接投稿を選ぶことになります。

Indeedは自動では拾ってくれなくなった

以前のIndeedには、クローリング掲載という仕組みがありました。サイトを巡回して求人を自動で拾ってくる方式で、採用ページさえ作っておけば、いつの間にか載っていた、というものです。この仕組みは2025年6月末で終わりました。

いまは、Indeedへ直接求人を投稿するか、採用管理システム(ATSといって、応募や選考をまとめて扱う仕組みのことです)と連携して載せるか、このどちらかの形になっています。直接投稿そのものは、採用する企業ご自身であれば費用はかかりません。

変わったのは載せ方だけではありません。応募のかたちも動いています。最近のIndeedは、Indeedエントリーへの対応が前提になりつつあります。Indeedの画面の中で応募まで完結できる仕組みのことで、応募の入口がはっきりしている求人ほど、表示されやすくなっています。逆に、応募の道すじがあいまいな求人は、なかなか表に出てきません。

応募の入口がはっきりしているというのは、求職者がどこから応募すればよいか迷わないよう、応募の経路がきちんと用意されている状態を指します。これが、これからのIndeedでは欠かせない下ごしらえになります。先に手を付けたいのは、まさにここです。経路が空いたままだと、投稿の形を整えても表に出にくくなります。

掲載の条件は、業種によって話が分かれるところがあります。人材紹介や派遣、採用代行といったお仕事をされている会社は、2026年3月18日から、無料での掲載ができなくなりました(2026年7月時点)。あわせて、紹介先や派遣元の会社名を出すことも求められるようになっています。ご自身で採用をされる一般の企業については、これまでどおり無料での掲載を続けられます。ここから先の説明は、後者を前提にしています。

求人ボックスの無料掲載と表示順

求人ボックスは、採用ボード(求人ボックスに直接求人を登録できる場所のことです)へ投稿すれば、いまも無料で載せることができます。

ただ、無料のままだと、一覧に表示される順番を自分で調整することができません。たくさんの求人の中に埋もれてしまいやすく、競い合う求人が多いお仕事では、その傾向が強く出ます。実際にしっかり見てもらうためには、クリック課金、つまり求人がクリックされるたびに費用がかかる仕組みの広告を活用することが前提になりやすい、というのが実際のところなんですね。

とはいえ、制度のうえで有料が必ず要る、と決まっているわけではありません。無料のままでも、載ること自体はできます。調整できないのは表示の順番のほうですから、載ることと、見てもらえることとは、同じではないわけです。募集する職種に競い合う求人が多いときほど、広告を足す時期の判断が早めに必要になってきます。

Googleしごと検索が検索結果の中に出る仕組み

三つめのGoogleしごと検索は、Googleが提供している求人の検索機能です。載り方そのものが、他の二つと違います。

Indeedや求人ボックスは、求職者がクリックすると、それぞれの求人サイトへ移動していきます。Googleしごと検索の場合は、Googleで「◯◯市 事務」と検索したとき、その検索結果の画面の中に求人の枠がそのまま出てきます。別のサイトへ飛ぶことなく、Google検索そのものの画面で求人が見られる、というわけです。しかも、広告のように費用はかからず、目立つ位置に出ることもあります。

では、どうすればここに載るのか。必要になるのが、構造化データというものです。検索エンジンが求人の内容を正確に読み取れるよう、決められた書式で書いておくデータのことを指します。むずかしく聞こえるかもしれませんが、これは求人ページですよ、給与はこれ、勤務地はここ、とGoogleに正しく伝えるための下ごしらえだとお考えください。

この下ごしらえは、採用ページが求人ページとして正しく作られていて、はじめて置けるものなんです。

Indeedと求人ボックス、どちらから始めるか

ここまで三つを並べてきましたが、実際のご相談でいちばん多いのは、IndeedにするのかIndeedと求人ボックスの両方に出すのか、という迷いです。

前提として、この二つはどちらかを選ぶものではありません。どちらも無料で載せられる範囲がありますので、両方に出しておくのが基本の形になります。そのうえで、手を付ける順番には向き不向きがあります。

応募や選考をまとめて扱う仕組み(採用管理システム)をすでにお使いであれば、Indeedはそこから連携できますので、先にこちらが動きます。お使いでない場合は、求人ボックスの採用ボードへ投稿するほうが手数は少なく済みます。

費用のかかり方も、同じではありません。求人ボックスの有料はクリック課金で、見られた回数ではなく、クリックされた分だけ費用が発生します。Indeedの有料掲載も同じ考え方です。どちらも、無料のままだと表示の順番には手が出せない、という点で共通しています。

そして、この二つに共通していちばん大きいのは、載せる中身の出どころが自社の採用ページだという点です。エンジンごとに原稿を作り分けるのではなく、採用ページを整えたうえで、それぞれへ渡していく形になります。

自社の採用サイトを土台にするなら

三つのエンジンに共通しているのは、掲載の出発点が自社の採用サイトにあるという点です。求人ページとして正しく作られた採用サイトがなければ、その中身を検索エンジンへ正しく伝える下ごしらえも置けません。どちらも欠けたままでは、どのエンジンでも掲載の対象になりません。

裏を返せば、ここを土台にすることで変わってくるものがあります。求人媒体だけを使う場合と並べてみます。

求人媒体を使う場合 自社の採用サイトを土台にする場合
掲載にかかる費用 媒体ごとに料金の形が決まっている 掲載そのものに期間ごとの料金は発生しない
伝えられる中身 媒体の決まった枠の範囲 仕事の中身も、働く人の雰囲気も、写真も、思うように載せられる
応募者の情報 媒体の中で完結しがち 問い合わせや応募が自分たちの手元に残る

費用の差がどれくらいになるかは、お使いの媒体の料金の形によって変わります。契約書か管理画面を開いて、掲載の更新ごとにいくらかかるのかを確かめてみると、自社サイトを土台にした場合との違いが見えてきます。枠に収まった条件だけでは伝えきれない仕事の中身や職場の様子も、自分たちのサイトなら自分たちの言葉で置けます。そして手元に残った応募者の情報は、次の採用にも活きてきます。

採用サイトそのものを持つ意味については、自社採用サイトを持つメリットでくわしく触れていますので、あわせてご覧いただけたらと思います。

載る段階と、見つけてもらう段階

採用サイトを作れば翌日からIndeedやGoogleしごと検索に載る、というものでは、残念ながらありません。掲載の設定が済んでも、検索エンジンに認識されるまでには、少し時間がかかることもあります。

次に来るのが、載ったうえで見つけてもらう段階です。ただ載るだけでは、たくさんの求人に埋もれてしまいます。仕事内容を具体的に書く、勤務地や給与をきちんと明記する、応募の入口をはっきりさせておく。こうした求人ページとしての正しい作りが効いてくるのは、掲載が始まったあとなんですね。求人ボックスで広告を足す判断も、この段階に入ってからで間に合います。

土台づくりと、各エンジンごとの掲載設定は、わたしたち制作会社がいちばんお役に立てるところだと思っています。わたしたちの制作実績は、求人サイト系が最多です。いまの採用サイトで載るのか判断がつかない、連携の進め方が分からない、という段階でしたら、お問い合わせからいまの状況をお聞かせください。掲載の設定から入れるのか、採用ページの手直しが先になるのかで、進む順番が決まります。順番が決まったあとには、求職者と同じ言葉で実際に検索してみて、自社の求人がどう出てくるかを確かめる工程が待っています。

FAQよくある質問

QIndeedや求人ボックスに載せるのに、費用はかかりますか。
A採用したい企業ご自身が載せる場合は、Indeedへの直接投稿も、求人ボックスへの登録も、基本の掲載自体は無料です。ただ、求人ボックスは無料のままだと表示の順番を調整できず、たくさんの求人に埋もれやすいところがあります。実際に見てもらうには、クリックごとに費用がかかる広告をあわせて使うことが前提になりやすい、というのが実際のところです。まずは無料ではじめて、必要に応じて広告を足していく進め方をおすすめしています。
Q求人サイト(求人媒体)と求人検索エンジンは、何が違うのですか。
A求人媒体はその媒体の中に求人を並べる場所、求人検索エンジンはあちこちのサイトの求人をまとめて見せてくれる窓口だとお考えください。求人検索エンジンでは、掲載の主役があなた自身の採用サイトになります。求人が置かれる場所そのものが違う、というところが両者の分かれ目です。
QGoogleしごと検索に載せるには、何が必要ですか。
A採用ページに構造化データ(これは求人ページですよ、給与はこれ、勤務地はここ、とGoogleに正しく伝えるための、決められた書式のデータのことです)を用意しておくことが必要になります。この下ごしらえがあれば、広告費をかけずに、Google検索の結果の中へ求人を載せられるんですね。手間をかけずに無料で載せられるという点では、いちばん取り組みやすい入口だと思います。
Q採用サイトを作れば、すぐにIndeedに掲載されますか。
A以前は、Indeedが各社の採用ページを自動で読み取って載せてくれる仕組みがありました。この自動で拾う方式、つまりクローリング掲載は2025年6月末で終了しています。いまは、Indeedへ直接投稿するか、採用管理システムと連携させて掲載するかたちが基本です。あわせて、応募の入口をはっきりさせておくことも大切になります。
Q今ある自社サイトでも、求人検索エンジンに連携できますか。
A連携できるかどうかは、いまの採用ページの作りで決まります。仕事内容や勤務地、給与がきちんと書かれているか、Googleに正しく伝わる下ごしらえ(構造化データ)が置かれているか、応募の入口がはっきりしているか。こうした求人ページとしての正しい作りがそろっていれば、いまのサイトのままでも進められます。足りない部分があれば、そこを補うところからになります。いまのサイトで載るのか分からないというときは、一度ご相談いただけたらと思います。

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