インスタだけで足りている、は本当のことが多いです
インスタから予約が入る。DMで問い合わせが来る。ホームページのほうは、ほとんど見られていない。
皆さんの手元でそうなっているなら、それは事実です。私も否定しません。
写真を撮って上げれば、その日のうちに人の目に触れます。反応もその場で返ってくる。ホームページは、更新しても誰かが見に来た実感がない。比べれば、前者にだけ時間を使いたくなります。
ここまでは、私も同じことを言います。
投稿が伸びると、届く相手が変わります
困るのは、うまくいっていないときではありません。うまくいったときです。
投稿が伸びる。フォロワー以外の人に届く。そこまでは全部インスタの中で起きています。ところが届いた先の人たちは、いつも見てくれている人とは違う動き方をします。
あなたのことを、まだ知らないからです。
知っている人は、そのまま予約します。知らない人は、確かめてから決めます。この差が、伸びれば伸びるほど大きくなっていきます。
確かめたいことは、だいたい投稿には書いていないことです。
いくらかかるのか。どこにあるのか。何時までやっているのか。誰がやっている店なのか。初めての人でも入っていいのか。
投稿に書かないのは当然で、毎回それを書いていたら投稿が案内板になってしまいます。だからインスタは投稿を伸ばすほど、書いていないことのほうが増えていく。ここが、うまくいったときにだけ効いてくる部分なんです。
見た人が次にどこへ行ったかは、こちらから見えません
インスタの画面に出てくるのは、どれだけの人に届いたか、保存されたか、プロフィールを見られたか、リンクを押されたか。どれもインスタの中で起きたことです。
そのあとその人がブラウザを開いて、店名を打ち込んだかどうか。打ち込んだ結果、何を見て、どう思ったか。ここは数字に出てきません。
出てこないので、無かったことになります。
プロフィールのリンクだけを数えていませんか
リンクを押した人が少ないから、ホームページは見られていない。この読み方は、たぶん半分しか当たっていないんですよ。
リンクを押さずに、名前で検索する人がいるからです。
皆さん自身にも心当たりがあると思います。気になった店を見つけて、その場ではリンクを押さず、あとから名前で調べ直したこと。私はよくやります。
その動きは、こちら側の数字にはリンクのタップとして残りません。
過去30日間に地元の店や会社を調べるのに使ったものを、あてはまるだけ選んでもらった米国の調査があります。18〜24歳ではInstagramが67%で、この数字だけがよく引用されます。ただ同じ調査で、Google検索を挙げた人も61%いるんです。いくつでも選べる形式なので、片方を選んだ人がもう片方も選べます。取り合いの関係ではないんですよ。
もっとも、この調査で分かるのは何を使って調べたかまでです。インスタで見た人がそのあとどこへ動いたかは、ここには入っていません。見た人のうち何割が名前で検索しに来るのかも、この数字からは出てきません。数字の中身と、名前で検索されたときに一画面目のどこを見ればいいかは、別の記事に書きました。
インスタをやめる話ではありません
ここまで読んで、じゃあうちも作らないと、と思った方。今すぐでなくていい場合があります。
- 常連さんへの告知が中心で、新しいお客さんはほとんど紹介から来る
- 扱っているものが少なく、説明が投稿1枚に収まる
- 予約も支払いも外部のサービスで完結している
- 問い合わせがDMだけで回っていて、取りこぼしている感覚がない
このあたりが当てはまるなら、いま急いで作っても、置いておくだけのものになります。プロフィール欄の書き方を整えるほうが先です。
名前で検索した人が読んでいるのは、誰が書いた文章ですか
インスタで見つけた人が名前で調べたとき、最初に目に入るのは検索結果の一画面目です。そこに何を並べるかは、検索エンジンの側が決めています。
グルメサイトの紹介文、予約サイトの店舗ページ、求人媒体の募集要項、地図に残ったままの電話番号。自分で書いた覚えのない文章が、いまのところ、あなたの会社の説明として読まれています。
それで用が足りているなら、急ぐ話ではありません。足りていないと思ったなら、確かめに来た人が読む場所を自分の側に持つ、という話になります。
「じゃあホームページは何のために作るのか」と聞かれたら
社内で、あるいは家族に聞かれる場面があると思います。集客のため、と答えると、そこで話がややこしくなります。集客ならインスタのほうが速い。言われたら返せません。
こう言うと通じやすいです。インスタは知らない人に見つけてもらう場所で、ホームページは見つけた人が確かめる場所。役割が違うので、どちらが優れているかという比べ方をしない。
この線の引き方だけ持っていれば、次に誰かとこの話になったときに困りません。
どちらが先なのかで社内の意見が割れたときは、その画面を見ながら話すほうが早いです。一般論ではなく、あなたの会社の名前で出てきたもので判断できます。