COLUMN — 保守・運用

ホームページは「公開してから」が本番。保守・運用がなぜ必要なのか

保守・運用という言葉は、いくつもの作業をまとめて指しています。目に見える更新と、画面には何も現れない手当てが、同じ一語の中に同居しています。頼む前に知っておきたいのは、その内訳と、外に出すときの費用と範囲の線引きです。

#保守・運用 約4分で読めます

公開のあとに残る作業

原稿の差し替え、写真の入れ替え、お知らせの追加。このあたりは、頼む前から中身の想像がつく作業です。ところがもう一種類、画面上に何の変化も起こさない作業が、同じ期間に並行して走っています。サイトを動かしている仕組みを新しい状態に保ち、安全を守っておく作業です。今回扱うのは、すでに公開されているサイトの側です。

公開したあと、誰が何を触るのか。担当と連絡の経路が決まっているか、決まっていないか。自社がどちらの状態かは、直近の更新を誰がいつ行ったかをたどってみると分かります。

手を入れないまま時間が過ぎると

雨漏りが天井のシミになって初めて分かるのと同じで、サイトの不調にも、外から見えるものと見えないものがあります。

スマートフォンで開いたときの表示の崩れは、自分の端末で開けば分かります。古いお知らせが載ったままになっているのも、訪問した人の目には更新が止まっているように映りますから、これも外から見える側です。一方で、お問い合わせフォームが動かなくなっている状態は、送信を試さない限り分かりません。セキュリティ上の不具合にいたっては、画面には何も現れません。

やっかいなのは、フォームのほうです。動かなくなっていても、画面は何ごともなく表示されます。問い合わせが来ていないのか、来ているのに届いていないのか、外からは区別がつきません。その状態が続いても、しばらく誰も気づかないことがあるんですね。せっかくの問い合わせが、届かないまま消えてしまうわけです。

では、どこから確かめればよいか。自社のお問い合わせフォームに、自分で一通送ってみることです。届けば、少なくとも経路は生きています。届かなければ、そこから先は原因の切り分けになります。

保守という言葉が含んでいる作業

日々の更新、動かなくなった箇所の修正、仕組みそのものの入れ替え。呼び名はひとつでも、手を動かす場所も頻度も別々です。

ひとつめは中身の更新で、文章や写真の差し替え、お知らせの追加といった、日々の小さな更新がここに入ります。ふたつめは不具合の修正です。表示の崩れやフォームの不具合など、動かなくなった箇所を直す作業を指します。三つめが土台の更新とセキュリティ対策で、サイトを動かしている仕組みを新しく保ち、安全を守る作業になります。

はじめのふたつは、手を入れた跡が画面に残ります。三つめは、終わっても画面上に何も変わりません。目に見える成果物が残らないにもかかわらず、放っておいたときの影響が大きいのが、この層です。

どこまでを自社で持ち、どこから外に頼むか。文章の差し替えまでは自社で、仕組みの更新から先は専門家に、という切り方であれば、担当者の負担としても無理がないと思います。

費用と、範囲の線引き

ここから先は、わたしたちID-TECHSの場合に絞って書きます。

区分 扱い
保守の月額 月2万円から
文言の修正や画像の差し替えといった軽微な修正 月4時間程度を目安に、保守の範囲内
5分程度で終わる作業 回数無制限で無償

最後の行についてですが、「これくらいで頼んでいいのかな」と気を遣っていただく必要はありませんので、そのままお声がけくださいとお伝えしています。

範囲がどこまでかは、契約書の文言を読むよりも、頼みたい作業の名前を挙げて聞いてみるほうが早いです。募集要項の差し替えは含まれるのか、レイアウトの調整はどうか。そうやって具体名で聞けば、答えも具体名で返ってきます。

なお、保守をどこに頼むかという話は、そもそも制作を誰に依頼するかと地続きです。その段階での見分け方は失敗しない制作会社の選び方にまとめました。

更新のほとんどないサイトはどうか

すべてのサイトに、手厚い保守が要るわけではありません。更新がほとんど発生しないサイトであれば、最低限の見守りで足りる場合もあります。

ただ、そこで見ておきたいのは作業の量ではありません。何かあったときにすぐ相談できる相手がいる状態をつくっておけるかどうか、そちらのほうです。

自分で文章を更新できる仕組みが入っているサイトでも、この考え方は変わらないんですね。システムの更新やセキュリティ対策といった専門的な手当ては残りますので、日々の更新はご自身で、土台の保守は専門家に、という役割分担が現実的だと思います。

範囲のすり合わせと、窓口の決定

頼むと決めてから残るのは、この二つです。前者は、月額にどこまで含まれるかを、頼みたい作業の具体名で確認しておくこと。後者は、何かあったときに誰が誰へ連絡するかを、社内と制作会社の両方で決めておくことです。この二つが決まっていれば、不具合が見つかった日に慌てずに済みます。

わたしたちの場合、この二つはお問い合わせをいただいたあと、最初のやり取りで一緒に整理していきます。今のサイトに何が起きているのか分からない、という状態からでも始められます。

FAQよくある質問

Q保守を頼まず、放置してはいけないのでしょうか。
Aすぐに問題が起きるわけではありません。ただ、時間が経つと表示の崩れやセキュリティの不具合が起きやすくなり、お問い合わせフォームが動かなくなっていたことに、しばらく誰も気づかなかった、ということも起こり得ます。定期的に見る人がいる状態にしておくと安心です。
Q保守では、具体的に何をしてもらえるのですか。
A文章や写真の差し替え、不具合の修正、システムの更新、表示確認などが中心です。ID-TECHSでは月2万円からのプランをご用意していて、文言や画像の差し替え、レイアウトの調整といった軽微な修正は、月4時間程度を目安に保守の範囲内で承っています。募集要項の差し替えのような修正も、この範囲でご依頼いただけます。5分程度で終わる細かな作業は、回数無制限で無償です。
Q自分で更新できるサイトなら、保守はいらないのでしょうか。
Aご自身で文章を更新できる仕組みが入っていても、システムの更新やセキュリティ対策など、専門的な手当てが必要な部分は残るんですね。日々の更新はご自身で、土台の保守は専門家に、という役割分担が現実的だと思います。

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