「出てこない」は、二つの状態が混ざっています
会社名で検索しても自社サイトが出てこない、という相談の中身は、実は二通りに分かれます。検索エンジンにページが登録されているのに順位が低くて見つからない状態と、そもそも登録されていない状態です。
この二つは、やることがまったく違います。前者は内容や見せ方の話になりますが、後者は検索エンジンがページにたどり着けていないという設備の話です。順番として、後者から確かめます。登録されていないページの順位を上げる作業はできないからです。
見分け方は単純で、検索窓に site: と自分のサイトのドメインを続けて入れます。そこにページがまったく出てこなければ、後者です。ここで扱うのは、その後者に当たったときに見る場所です。
検索エンジンが、まだ来ていない場合
まず疑うのは、クローラ(検索エンジンがページを読みに来る仕組み)の入口を、自分で閉じていないかどうかです。
サイトの一番上の階層に robots.txt という短いファイルがあり、そこにクローラを通す場所と通さない場所が書かれています。ブラウザのアドレス欄に、自分のドメインのうしろへ /robots.txt と付けて開けば、誰でも中身を読めます。ここに Disallow: / の一行が入っていると、サイト全体が読み取り対象から外れます。
制作中のサイトを見えないようにするために書いた一行が、公開後もそのまま残っている。この形が、実際にはいちばん多いんですね。
わたしたちのサイトの robots.txt では、管理画面とデータの置き場だけを除外して、あとは開けています。生成AIのクローラについても、あえて閉じずに通しています。AIの答えの中で引用してもらうには、まず読んでもらう必要があるからです。
閉じていなかった場合に次に見るのは、そのページへの道です。どこからもリンクされていないページ、公開したあとサイトマップ(sitemap.xml)に追加されていないページは、存在は知られないままになります。サイトマップは、そのサイトのURLを一覧にして検索エンジンへ渡すファイルです。手作りのままだと更新が漏れるので、ページを増やしたら自動で書き足される作りにしておくのが確実です。
来ているのに載らないなら、どこを疑うか
クローラが来ていることは分かるのに検索結果に出ない、という段階もあります。
このときに多いのが、noindex という指定の残りです。「このページは検索結果に載せなくてよい」という意味の記述で、ページの上部か、サーバーの応答に混ざって入っています。制作会社が公開前に外し忘れる場所であり、CMSの設定画面に「検索エンジンによるインデックスを許可しない」といったチェックが残っている場合もあります。
もうひとつが、同じ内容が複数のURLで開けてしまう状態です。www の有無、末尾のスラッシュの有無、http と https。これらが別々のURLとして生きていると、本来1ページに集まるはずの評価が分かれてしまうんです。どれが本物かを示す canonical という指定で1本に寄せます。
このあたりは管理画面から触れないことが多く、サーバーの設定と作り方の側の話になります。この記事で扱えるのは、どこに原因がありそうかの切り分けまでです。
順位が低いのか、載っていないのか。この二つを分けないまま文章を書き直しても、状況は動きません。
反映を待つあいだに、あわせて見ておく場所
設定を直しても、その日のうちに検索結果へ現れるわけではありません。検索エンジンがもう一度読みに来るまで待つことになります。
待つあいだに見ておくとよいのが、登録されてほしくないページまで登録されていないか、という逆側です。テスト用に作ったページ、印刷用の複製、番号だけ違う同じ内容のページ。こういうものが並んでいると、本命のページが埋もれます。
そのあとは、タイトルと説明文の見直しに進みます。載るようになった段階で、はじめて「どう見えているか」が意味を持つからです。全体をどの順で確かめるかは、SEO診断の手順にまとめてあります。
FAQよくある質問
- Qrobots.txt はどこを見れば読めますか。
- Aブラウザのアドレス欄で、自分のサイトのドメインのうしろに /robots.txt と付けて開いてください。誰でも読めるファイルです。Disallow: / という一行が入っていれば、サイト全体が読み取り対象から外れています。制作中に入れたものが残っている場合があります。
- Qサイトマップは必ず必要ですか。
- A小さなサイトで、すべてのページがトップからリンクでたどれる状態であれば、なくても登録されます。ただ、ページ数が増えたサイトや、新しいページを頻繁に足すサイトでは、渡しておくほうが確実です。手作りだと更新が漏れるので、自動で書き足される作りにしておくのが安全です。
- Qnoindex はどこに書かれていますか。
- Aページの上部にある記述か、サーバーからの応答に混ざって入っています。CMSを使っている場合は、設定画面に「検索エンジンによるインデックスを許可しない」といった項目があり、そこにチェックが残っていることもあります。公開前に外し忘れる場所です。
- Q直してから、どのくらいで検索結果に出ますか。
- A検索エンジンがそのページをもう一度読みに来るまでは変わりません。数日のこともあれば、もっとかかることもあります。日数そのものはこちらでは決められないので、直した日付を控えておいて、しばらく経ってから見比べる形になります。
- QURLが複数あると、なぜよくないのですか。
- A同じ内容が別々のURLで開けると、検索エンジンから見て別のページに見えます。本来1ページに集まるはずの評価が分かれてしまうためです。www の有無や末尾のスラッシュの有無で起きやすく、canonical という指定で1本に寄せます。